1.箱根会議の目指すもの
- 全国各地の国際交流活動の継続と発展のため、国際交流活動について討議し、情報を交換しあう担い手たち自身のセミナ-です。
- 世界と日本を覆う混迷の霧を切り開くのは、固定化された枠にとらわれない一人一人の人間の心と力の結集であるように思われます。互いに経験を交流して、新しい創意工夫を積み重ねます。
2.第一次箱根会議とは
- 第一次箱根会議(1988〜1997)は、理念の整理と情報交換、そしてネットワークつくりが中心でした。
- 第1回から第10回まで開催されました。
3.第二次箱根会議とは
- 第二次箱根会議(2001〜 )は、実際によりよき社会変革につながる”行動”を標榜し、そのために「民の英知」を結集し、協働を目指します。
- 第11回 (2001)
- 第12回 (2002) 7月12日〜14日 開催
4.「箱根会議」実行委員挨拶 (第11回箱根会議)
10年間にわたり開催された「箱根会議」が、「人を啓き、社会を開き、未来を拓く国際交流の課題」という提言を示し、一旦休止の幕を降ろしたのは、1997年7月のことでした。
その提言の中では、こう述べています。「人が啓かれ、社会が開かれ、未来が拓かれる契機は多様であることを、国際交流にかかわる人達は気づいている。交流が交流のための交流に終わってはならないことを自覚する限り、国際交流をはじめ、さまざまな立場、属性の人々が交流するところに、契機は存在する。交流の結果、協働して社会を変革する力となることを互いに認め合い、励まし合う者だけが、人を啓き、社会を開き、未来を拓く交流の担い手と言えるのではないだろうか。」
そのような契機としての国際交流の課題を確認し、次の段階についてのさまざまな理念や行動を生み出してゆくべく、新しい世紀の到来に期待を込めて暫くの休止期間をおき、今後の「箱根会議」の方向性を見直すことにしました。 そして、21世紀を迎えた2001年、「箱根会議」は第二次の会議の幕を開けました。
わが国は今、「新しい日本」に向けて様々な面での問題を抱え変革を模索しています。それゆえに混迷の度合いも深く、価値観の立て直しが求められています。高度成長、物質的繁栄、そしてその代償のような精神のよりどころの喪失、社会秩序の劣化……。日本人のしっかりした背骨はどこに行ってしまったのでしょうか。私たちは今こそ良い伝統を想い起こし、新しい人間像を求めて一人ひとりの英知を合わせて行こうではありませんか。
2001年9月11日、地球世界は同時多発無差別テロに襲われ多くの人命が前触れもなく失われる、という悲しみに打ちひしがれました。そしてその報復が行われ、再び何の罪もない人々の命がまた多く失われています。平和、このかけがえのない貴重な資産を次の世代へ伝えるために国を超えた人々の共生を、そしてそのための協働を様々な教育活動の実践を通して訴えたいと思います。われわれはそのために集い、研鑚し合い、人を啓き、社会を開き、未来を拓くための触媒者(カタリスト)の役割を自覚し、その使命を果たしたいと願っています。人々の英知、気力、思いやりを結集するために、皆様方のご参加をお待ちしています。
5.箱根会議実行委員 2001〜2002
- 秋尾晃正
- 伊藤憲宏
- 川口善行
- 黒沢香
- 三谷誠一
- 林隆保
- 樋口容視子
- 向鎌治郎
- 山下俊雄
- 山田勝
- 川村受映
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